■■JimmySAKURAIが語る...5/7DUO公演『レッド・ツェッペリン1977年USツアー』これを知っていれば数倍楽しめる!
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<Vol.1>
「DUO公演は毎回、DUOならではの広いステージと空間をいかに活かすかを意識して演目を決定しています。そこで必然的にイメージされるのが、やはり、’77年!...レッド・ツェッペリンの歴史において幅広い音楽性と数々の名曲を輩出した絶頂期ともいえるこの年代は、一方で最もドラッグの影響の濃い頃でもあり、様々な海賊盤音源などを聴いていると確かに演奏にはかなり「荒さ」が目立つこともあります。しかし逆に、その荒さが鬼気迫るような”勢い”を感じさせる大きな魅力にもなっていて、また前述のように名曲『Achilles Last Stand』や『Ten Years Gone』、アコースティック・セットの『限りなき戦い』など、この年のライヴが初演となる名曲が数多くあるのも事実で、「77年が一番好き!」というファンがたくさんおられるのも頷けます。
機材面では、初めて、当時最新鋭のデジタル機器であったイーヴンタイド社のハーモナイザー(※注:入力された音に和声を加えるエフェクター)を随所で使用しているのが興味深いところです。これを使ってギターもボーカルも『アキレス〜』のスタジオ盤の雰囲気を再現しようと試みている様子が窺えますが、残念ながら当時の技術では完全な和声でハーモニーを付けることが出来なかったため、例えば『アキレス〜』の和音で上がっていくギター・フレーズの部分など、使いたいのに使えなかった...と思われる箇所が随所にあります。(事実、ジミー・ペイジは[LED ZEPPELIN DVD]に収録された'79年KNEBWORTH公演の同曲では、現在の技術で可能になった完全な和声によるハーモニーをスタジオでわざわざ加えています)今回、MR.JIMMYのステージでは「きっとジミー・ペイジはこうやりたかったはず!」というアプローチでエフェクターの使用法を工夫し、再現を試みていますので、どんな風になるのか楽しみにしていて下さい!
また、今回のDUO公演でメインとなるギター・アンプは、マーシャルアンプの最高峰といわれる'69年製プレキシ・マーシャルを使用します。ギタリストの方のみならず、その音の違いをどうぞ聴いてみて下さいネ!
そして衣装ですが...'77年の代名詞である白いドラゴン・スーツに加えて、何年に一度見られるか見られないか...のナチス親衛隊の軍服バージョン(!)もご披露しますので、お見逃しないように...!♪」

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<Vol.2>
「前回はギター関係を中心に’77年の聴きどころ・見どころをお話ししましたが、他のパートにも’77は大きな変化があります。まず、JPJのベースは、この年からFenderジャズベースに替わってアレンビックの4弦/8弦がメインになっています。このベースの特徴はアクティブ・ピックアップの金属的なサウンドで、特に『アキレス最後の戦い』で聴けるピック弾きの8弦ベース・サウンドは、あのスリリングな疾走感を出すために欠かせない重要な要素です。もちろん5/7のMR.JIMMYライヴでは、ジョンジー大塚もアレンビックを使用しますので、実際に聴いてみて下さいネ!
ドラムスはこの年からステンレス製シェルのLudwigセットが登場。(←MR.JIMMYでドラムテック&ドラム提供をしてくれている大切なスタッフ、盛岡在住の佐々木さんが、自身のHPで詳しく解説してくれています!http://www5e.biglobe.ne.jp/ ̄takecy/index.htm)。前回解説した'77ならではの<荒さと勢い>の共存した演奏に、金属製シェルの特色ある音がゴージャスなきらびやかさを加えています。ボンゾ自身もすごくハイテンションで手数の多い演奏で、このドラムサウンドからもJPJがジャズベースを選択しなかったのは納得できます。逆に、この年を最後に使われなくなった楽器もあります。ストリングス、フルートなど、あのざらついた独特の音色で’73年からずっと『天国への階段』などで使われてきたメロトロンです。テープに録音された生楽器の音を鍵盤で再生するという原理ゆえに、移動や熱に弱く本番で音が出ないことがあったり、メンテナンスも大変だったと思いますが、次の’79年ツアーにはYAMAHAのGX-1にその地位を譲ります。(こちらも、とんでもなくメンテナンスは大変なのですが...)。その意味で、’77年はツェッペリンにおけるJPJのメロトロン・サウンド&アレンジの
完成型と言ってもいいでしょう。
当時、テクノロジーや楽器の進化と共に様々な機材が登場してくるわけですが、LED ZEPPELINのメンバー自身は実際には時代の流れに応じてその時その時、使いたい機材が変わっていっただけ...かもしれません。しかし、その都度お互いのサウンドを聴いた上で、そこで出てくるマジック、化学反応こそがツェッペリンの<○○年アンサンブルの妙>を創り上げているのです。それを理解した上でないと再現出来ないのが、レッド・ツェッペリンのライヴではないでしょうか。
MR.JIMMYは5/7@渋谷DUOで’77年アンサンブルの真髄を再現するべく挑戦しますので、どうか楽しみにしてくださいネ!♪」

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